書誌詳細
紀伊國屋書店
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スネーク・ピープル : ジグザグデモ、あるいは戦術の系譜
- 著者名酒井隆史 [著]
- 出版者洛北出版
- 出版年2025.8
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号10085719
- 請求記号309.021-S
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書
- 所蔵館本館(短大C館)
- 配架場所推薦図書
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名スネーク・ピープル : ジグザグデモ、あるいは戦術の系譜
- 書名ヨミスネークピープル
- ISBN9784903127378
- 国名コードja
- 言語コードjpn
- ページ413p
- サイズ19cm
- 価格2800円+税
- 注記表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)
ジグザグ・クロニクル: p10-25
文献表: p391-398
- 件名社会運動 -- 日本
社会運動 -- 日本 -- 歴史 -- 明治以後
- 内容ジグれ!
舞え、ヘビのうねりを!
フランスデモ、座り込み(へたり込み)、洗濯デモ、棺桶デモ、ピストンデモ、円陣デモ…… かつてのデモは、驚くほど多種多様で、きわめて柔軟でもあった。しかも、状況をみて機転を利かせ、またたくまに、別のデモ形態へ移行したり元に戻ったり、バラけたりをしていた。
いずれのデモも、さまざまな弾圧や妨害やいやがらせを受けるなかで、それらをすり抜けながらデモンストレーションをおこなうために、人びとが手探りで創りだしていった戦術である。
人びとは、社会のありように危機感をもったとき、このままではやっていけないと思ったとき、ないがしろにされている自他の存在を可視化させたいとき、要求する集団の、存在の全重量をむきだしにあらわしてきたのだ。
なかでも路上を蛇行〔だこう〕するジグザグデモは、デモンストレーションの華〔はな〕であり、労働者・失業者、老若男女・色とりどりの人びとを魅了した――だれもが、ヘビになって、うねっていたのである。
このスネーク・ダンスは、その時の要求や場面に応じて、いろんな幅でうねり、ぐるぐるまわり、おそ足、かけ足で蛇行運動し、ふたたび個へとバラけていく集団行進である。それは、決められた形態を外側からかぶせられるのではなく、みずからの内側からリズムを変異させつつ、そのつどデモの形状を生成していく大衆運動なのである。
しかし、この変幻自在な乱舞のあらわれは、大衆運動を上から指導したい勢力と制圧させたい勢力とから、大衆の愚かな「はみだし」や、「騒々しい」うさ晴らし、時代遅れとして見下され、やがて猛烈にバッシングされはじめる。さらには「迷惑行為」と見なされ、デモは、規制そして自主規制されていく。
「そもそも、ジグザグデモ以上の創造物、そこにひそかに(身体に)投入された批判的知性の厚みに匹敵するような創造物が、日本の大衆運動史において、はたしてどれほどあるだろう。」(本書 249頁)
このスネーク・ダンスの誕生から姿を消すまでの、戦前から安保闘争にいたる、蛇行の軌跡を追尾する。
ジグれ! 舞え、ヘビのうねりを!
路上はわれらのものであり、主人はわれわれなのである。