書誌詳細
紀伊國屋書店
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意思決定支援とディシジョンエイド : 「お・ち・た・か」で実践するシェアードディシジョンメイキング
- 著者名著中山和弘
- 出版者日本医事新報社
- 出版年2026.3
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号50012796
- 請求記号490.14-N
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書
- 所蔵館別館(看護棟)
- 配架場所推薦図書
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名意思決定支援とディシジョンエイド : 「お・ち・た・か」で実践するシェアードディシジョンメイキング
- 書名ヨミイシケッテイシエントディシジョンエイド
- ISBN9784784969760
- 国名コードja
- 言語コードjpn
- 出版地東京
- 出版者日本医事新報社
- 出版年2026.3
- ページ293p
- サイズ26cm
- 価格4000円+税
- 注記表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)
文献・索引あり
- 内容日本人のヘルスリテラシーや人生の選択の自由度は、世界的に見ても低い水準にあります。それは、学校や職場で「意思決定の方法」を教わってこなかったからかもしれません 。本書は、健康・医療の意思決定を支える「ディシジョンエイド(DA)」と「シェアード・ディシジョン・メイキング(SDM)」の考え方を、国際的なレビュー論文とコクランレビューなどのエビデンスに基づいて体系的にまとめた本邦初の教科書です。
選択肢の長所と短所を比較し、「お・ち・た・か」という独自の枠組みで自身の価値観を言葉にしながら、納得のいく答えを導き出すプロセスを学びます。たとえ結果は選べなくても、納得できる「選び方」は自分で選ぶことができます。意思決定の質を高め、後悔を防ぎ、自分らしい人生を歩むための一冊です。
目次
第1章 「お・ち・た・か」で実現する患者中心の医療
1 患者中心の医療の切り札はSDM
2 「お・ち・た・か」─DA の心臓部となる4つの柱
3 世界のDA 普及状況と日本の可能性
4 技術革新による「お・ち・た・か」の進化
5 「お・ち・た・か」の力─2024 年コクランレビューの結果
6 なぜ今「お・ち・た・か」が必要なのか ─ 日本の保健医療における6つの課題
第2章 意思決定支援が必要な理由
1 意思決定の2つのシステム ─ 直感的意思決定と合理的意思決
2 ICからSDMへの発展とその理論的背景
3 意思決定における葛藤やジレンマ
4 意思決定のバイアスを知り,共感しつつ中立的に支援する
5 変化のステージモデルが示す意思決定支援の必要性
─ なぜ心理的準備を無視した情報提供は失敗するのか
6 保健医療での意思決定経験による学習効果
第3章 ディシジョンエイド(DA)の作り方:国際基準に沿った開発プロセス
1 作成前に知っておくべきIPDAS品質基準
2 開発チームを作る
3 「お」オプション(選択肢)を決めて既存のDAを探す
4 「ち」「た」長所・短所の情報構造を設計する
5 「か」価値観の要素を組み込む
6 「お・ち・た・か」DA のプロトタイプを作って改善する
第4章 すべての選択肢を偏りなく提示する:6つの偏りと解決法
1 情報提示の偏りはなぜ起こるのか
2 実際にどのような偏りが起きているか:6つのパターン
3 実践:偏りを防ぐための具体的な方法
第5章 確率情報の効果的な伝え方:基本原則と心理的配慮
1 数値で示し,「誰に」「いつまでに」を明確に
2 「相対リスク」だけでは伝わらない ─ もともとの確率と変化の大きさを示す
3 視覚的表現の活用─アイコンアレイとグラフの使い方
4 不確実性の明示 ─「 絶対」はないことを伝える
5 時間の示し方 ─「 いつまでに」起こるかを伝える
6 正確さだけでは足りない ─ リスク認知の心理学と段階的説明
第6章 患者の物語と専門家の声:エビデンスを踏まえてどう生かすか
1 ナラティブの力と危険性:なぜ慎重に扱う必要があるのか
2 ナラティブを含める場合の基準とバランス
3 物語性を活かしつつ誤解を避ける工夫
4 専門家意見の位置づけと提示方法
5 日本における実証研究とインターネット時代の課題
第7章 評価と継続的改善:DAの効果を測定し高める
1 なぜ評価が必要か
2 「どのように決めたか」を測る
3 「どれだけよい決定ができたか」を測る
4 評価結果の報告:SUNDAEチェックリスト
5 改善が進まないときの視点:意思決定の段階の再確認
6 意思決定は一度で終わらない:決定後の継続的な見直し
第8章 意思決定コーチング:DAを活かす対話技術
1 DAは医療者を置き換えるのか?
2 意思決定コーチングの理論的土台
3 「お」を一緒に確認する対話:すべての選択肢を知る
4 「ち」「た」を一緒に確認する対話:利益と害の理解
5 「か」を引き出す対話:価値観の明確化
6 配慮が必要な対話場面:典型パターンと対応
7 診断告知への「お・ち・た・か」の応用
~選択肢の存在を先に伝えることの意味~
8 学習効果の可能性:意思決定スキルの向上
9 対話の継続性:価値観を次回につなげる記録技術
10 多職種での実践と日本での実装
第9章 デジタル時代のDA:個別化支援を加速する技術
1 AI 技術活用:個別化DA の実現
2 チャットボット型DA の設計:対話で支援する
3 電子カルテ(HER)連携:リアルタイム個別化の実現
4 モバイル対応とアクセシビリティ:すべての人に届ける
5 ウェアラブル・IoT連携:継続的モニタリング
6 組織全体でDAを活用する:オンラインDA 作成システムとチーム訓練
7 VR 技術:体験で理解を深める
8 先端技術:ブロックチェーン,量子機械学習(QML),ベイジアン推論
9 技術の限界と倫理的配慮
第10章 実装と普及:「お・ち・た・か」を医療現場に根付かせる戦略
1 実装を成功に導く8つのプログラム理論
2 段階的導入プラン:基本モデルと現場に合わせた調整
3 経営層への説明責任:費用対効果と持続可能性
4 実装を成功させるための具体的な戦略と評価指標
5 実装を支える制度的基盤:日本の現状と今後の展望