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フォレンジック看護 : 性暴力被害者支援の基本から実践まで = Forensic nursing

  • 著者名編集加納尚美, 李節子, 家吉望み ; 執筆日本フォレンジック看護学会
  • 出版者医歯薬出版
  • 出版年2025.9

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号50012677
  • 請求記号492.928-K
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書
  • 所蔵館別館(看護棟)
  • 配架場所一般
  • 所蔵状態所蔵

書誌事項

  • 書名フォレンジック看護 : 性暴力被害者支援の基本から実践まで = Forensic nursing
  • 書名ヨミフォレンジックカンゴ
  • 著者名編集加納尚美, 李節子, 家吉望み ; 執筆日本フォレンジック看護学会
  • 著者ヨミカノウ,ナオミ
  • 第2版
  • ISBN9784263710784
  • 国名コードja
  • 言語コードjpn
  • 出版地東京
  • 出版者医歯薬出版
  • 出版年2025.9
  • ページxi, 199p
  • サイズ26cm
  • 価格4950
  • 注記表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)
    その他のタイトルはタイトル・ページ裏による
    各章末に参考文献あり
  • 件名看護学
    性犯罪
    被害者
    性犯罪 -- 日本
    看護学
    被害者
  • 内容法改正対応と確かな知識で性暴力被害者支援の最前線を支える,現場必携の一冊
    社会情勢の変化と,2017年の110年ぶりの性被害に関する刑法改正と2023年刑法小改正を反映して改訂.実践に即した技術と背景となる知識,医療機関での看護師の具体的活動を解説した.最新知識を網羅した,性暴力被害者支援における看護実践の必携書第2版.

    目次
    第1編 フォレンジック看護学原論
     1 フォレンジック看護学とは
      1)フォレンジック看護の定義
       (1)フォレンジック看護とは何か
       (2)臨床法医学とフォレンジック看護
      2)フォレンジック看護の役割
      3)フォレンジック看護の視点
      4)性暴力被害者支援の国際的な活動
       (1)米国の女性運動とレイプ・クライシス・センターの設立
       (2)レイプ被害者の心理に関する研究
       (3)世界各国での性暴力に関する法律改正の動き
       (4)フォレンジック看護の世界の状況
     2 フォレンジック看護の専門家(SANE)とは
      1)国際フォレンジック看護学会(IAFN)のSANEの教育ガイドライン
      2)性暴力被害者支援における多職種の協働
       (1)性暴力対応チーム(Sexual Assault Response Team;SART)とSANE
       (2)日本でのSART研修
      3)SANEに求められるもの・能力
       (1)米国の例
       (2)日本におけるSANE養成の取り組みから
      コラム:日本で初めてSANEが紹介された時
      コラム:SANE研修の経験で得られたもの
     3 健康問題としての性暴力
      1)性暴力とは何か
       (1)WHOによる性暴力の定義
       (2)類似・関連する用語の整理
      2)性暴力とドメスティック・バイオレンス(DV)
      3)ジェンダーと性暴力(世界の動向,歴史,人権)
       (1)女性の人権獲得の経緯
       (2)暴力と健康についての宣言
       (3)リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念の提起
      4)ヒューマンセクシュアリティ(Human Sexuality)の視点
       (1)ヒューマンセクシュアリティについて
      5)性暴力被害の実態とエコロジカルモデル
      6)性暴力被害を巡る無理解と誤解
       (1)「強姦(レイプ)神話」
       (2)被害者と加害者との関係性
       (3)被害者の抵抗
      コラム:SANE-Jとして働いて
     4 日本における性暴力問題への取り組み
      1)性暴力をめぐる実態と対策
       (1)性暴力に対する取り組みの始まり
       (2)明らかにされる性暴力の実態
       (3)被害者支援という法的枠組み
      2)性暴力被害者支援の課題
       (1)性暴力被害者支援の総合的取り組み
       (2)性暴力加害者への対応と課題
      コラム:DV被害者が看護師に求めること
     5 性暴力被害を生み出す社会的背景
      1)サイバー空間性暴力(sexual violence in cyberspace)とその対策
       (1)蔓延する「サイバー空間性暴力」
       (2)ポルノの氾濫と性暴力
       (3)サイバー空間性暴力とセクシュアリティへの影響
       (4)「サイバー空間性暴力」とリプロダクティブ・ヘルス/ライツ
       (5)「児童ポルノ」と「リベンジポルノ」の取り締まり
       (6)「サイバー空間性暴力」を予防するための対策
      2)災害・紛争と性暴力
       (1)災害と性暴力
       (2)戦争・紛争と性暴力
      コラム:災害における支援
     6 刑法における性暴力(性犯罪)規定の改正
      はじめに
      1)2017年及び2023年の刑法改正の内容
       (1)2017年改正
       (2)2023年改正
      2)DV防止法の改正
      3)残された今後の課題
       (1)さらなる刑法改正が必要です
      コラム:「同意のない性行為は犯罪」―不同意性交等罪が生まれるまでの道のり
    第2編 フォレンジック看護に必要となる重点知識
     1 性暴力の身体的影響
      1)外傷
       (1)外傷と治癒時間
       (2)外傷の診察と記録
      2)妊娠の可能性と予防
       (1)妊娠しやすい時期の判断
       (2)緊急避妊法の選択
      3)人工妊娠中絶
      4)性感染症(STI)の検査と予防
     2 性暴力の精神的・心理的影響
      1)性暴力によって生じる生活行動への影響
       (1)被害に遭うということ
       (2)被害直後の動揺と混乱の中での対処
       (3)数日から数週間,ときには数年にもわたる苦悩
      2)性暴力とトラウマ
       (1)トラウマとは何か,トラウマを引き起こす出来事とは何か
       (2)性暴力被害直後のトラウマ反応とその経過
       (3)トラウマ反応の重症化,長期化に関連すると思われる要因
       (4)子どものトラウマ反応
      3)トラウマ記憶とPTSDの神経生理
       (1)トラウマ記憶の特徴
       (2)トラウマ記憶の成立のメカニズム
       (3)トラウマ記憶にかかわる大脳辺縁系と神経内分泌系
       (4)トラウマの神経生理
      4)トラウマによる認知と気分の変化
       (1)自己と感情の調整障害
       (2)PTSDにおける高度な心理的機能の障害
      5)トラウマ体験による症状(PTSD)
       (1)PTSDの診断基準とその症状
      コラム:ポリヴェーガル理論
     3 特別な配慮が必要な対象者
      1)子どもへの支援
       (1)子どもの性暴力被害の現状
       (2)子どもの性暴力被害の特性と特性に合わせたケア
      2)高齢者への支援
       (1)高齢者への性的虐待の現状
       (2)高齢者の性的虐待被害の特性と特性に合わせたケア
      3)障害のある人への支援
       (1)障害のある人々と性暴力被害の現状
       (2)障害をもつ人の性暴力被害の特性と特性に合わせたケア
      4)セクシュアル・マイノリティへの支援
      5)外国人女性(移住者)への支援
       (1)グローバル化社会における国際移住と性暴力被害者支援の対象
       (2)外国人女性(移住者)の性暴力被害の特性(リスク因子)
       (3)特に外国人女性(移住者)が生命の危険を伴う性暴力
     4 性暴力被害者支援に必要な法律
      1)性暴力被害者支援に関連する法律とその対応
       (1)発見
       (2)保護
       (3)救済・支援
      2)刑事・司法制度
       (1)刑事手続について
       (2)裁判過程
     5 司法プロセスにおける医療の役割
      1)捜査段階における医療関係者の役割
       (1)被害女性の心理に配慮すること
       (2)被害女性の同意・承諾を得ておくこと
       (3)性犯罪被害者に意識がない場合の問題
       (4)採取方法について
       (5)被害申告をためらう被害者への対応
       (6)被害者と接した際の記録の作成及び保管
      2)公判段階での医療関係者の役割
       (1)序論
       (2)検察官による証人テスト
       (3)法廷での証言の際の留意事項
     6 性暴力被害者支援におけるネットワーク機関
    第3編 性暴力被害者対応の実践
     1 急性期における医療機関での対応
      1)性暴力被害者対応における医療機関の役割
      2)医療機関における対応・看護ケアの実際
      3)看護展開(成人女性)
      4)創傷記録・証拠採取チェックリスト
      コラム:「二次加害」と「二次被害」
     2 性暴力被害にあった子どもへの対応
      1)虐待の防止・発見
       (1)子どもへの性暴力の定義
       (2)看護として求められること
      2)医療機関における対応
       (1)医療機関受診時の流れと初期対応
       (2)子どもに性暴力被害が与える影響と,子どもにみられる反応
      3)看護ケアの実際
      4)看護展開(子ども)
       (1)アセスメントの視点
       (2)子どもへの性暴力被害事例
      コラム:性的虐待を受けた子どもの看護
      コラム:性暴力を起こさないために「性と生」について学ぶこと
      コラム:親への予防プログラム
     3 地域における性暴力被害者支援
      1)保健師としての犯罪被害者等支援活動
       (1)行政の犯罪被害相談の概要
       (2)犯罪被害者支援窓口の支援の実際
      2)SC活動と外傷サーベイランス
       (1)コミュニティ単位での暴力予防
       (2)外傷サーベイランスの構築
       (3)SC外傷サーベイランス委員会の構成と役割
       (4)SCの取り組みの実際
      コラム:警察とSANEとの連携
     4 性暴力被害者へのこころのケア
      1)こころのケアの重要性
      2)性暴力被害者とアディクション
      3)代理受傷
       (1)支援者側の代理受傷
       (2)支援者のセルフケア体制
      コラム:性暴力被害者の声~医療者に望むこと~
      コラム:トラウマインフォームドケア