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書誌詳細

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医療とケアの現象学 : 当事者の経験に迫る質的研究アプローチ

  • 著者名榊原哲也, 西村ユミ編 ; 孫大輔 [ほか] 著
  • 出版者ナカニシヤ出版
  • 出版年2023.8

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号50012622
  • 請求記号498.07-S
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書
  • 所蔵館別館(看護棟)
  • 配架場所推薦図書
  • 所蔵状態所蔵

書誌事項

  • 書名医療とケアの現象学 : 当事者の経験に迫る質的研究アプローチ
  • 書名ヨミイリョウトケアノゲンショウガク
  • 著者名榊原哲也, 西村ユミ編 ; 孫大輔 [ほか] 著
  • 著者ヨミサカキバラ,テツヤ
  • ISBN9784779517464
  • 国名コードja
  • 言語コードjpn
  • 出版地京都
  • 出版者ナカニシヤ出版
  • 出版年2023.8
  • ページxiv, 269p
  • サイズ21cm
  • 価格3000円+税
  • 注記その他の著者: 野間俊一, 小林道太郎, 西村高宏, 山本則子, 福田俊子, 近田真美子, 守田美奈子, 和田渡, 村上靖彦
    文献あり
  • 件名医療
    質的研究
    医療 -- 研究・指導
    質的調査
  • 内容医師,看護師,対人援助職,患者やその家族――医療やケアにかかわるさまざまな当事者の経験を「現象学」によって克明に描き出す

    医療やケアの実践の現場では何が起こっているのか?
    医療実践に関わる医師や看護師や対人援助職,さらに医療を受ける患者や家族にとって,医療やケアに関わる実践はどのように経験されているのか。
    現象学を用いた質的研究アプローチを通して、それぞれの当事者の視点から克明に描き出す。

    序 章 医療はどのように経験されているのか
    医療実践の現象学の構築を目指して 榊原哲也・西村ユミ

    1 はじめに
    2 医師の視点から
    3 看護師の視点から
    4 対人援助職の視点から
    5 患者や家族の視点から

    第1部 医師の視点から

    第1章 疾患と病いの現象学
    ある医師の語りから 榊原哲也

    1 はじめに
    2 医療の世界へ
    3 患者さんを大事にする病院:患者さんを地域で生活してる人として診る
    4 「医者としての私」の自覚
    5 「新たな視点」

    第2章 診療所で働く家庭医となる
    みんなと一緒に,時間を重ね,地域のなかの一人になる 西村ユミ

    1 はじめに
    2 家庭医の実践へのアプローチ
    3 A医師の語り
    4 まとめ

    第3章 人びとのケアにおける「対話」
    家庭医としての私の経験から 孫 大輔

    1 「対話」に潜む力:医師としての私の経験から
    2 医療者と患者の「対話」
    3 地域における「対話」
    4 オープンダイアローグとの出会い
    5 ダイアローグの原則を応用した診療例
    6 対話における「応答」:他者の〈顔〉の呼びかけに応答する
    7 おわりに

    第4章 地域に生きる摂食障害者へのアプローチ
    「自覚的現象学」の試み 野間俊一

    1 現象学的アプローチの方法論的問題
    2 摂食障害者をめぐる状況
    3 地域施設および自助グループの調査研究
    4 インタビュー内容の解析方法:自覚的現象学的アプローチ
    5 摂食障害者との対話
    6 あらためて自覚的現象学とは

    第2部 看護師の視点から

    第5章 「伝える」ということ
    病棟看護師の語りから(1) 小林道太郎

    1 はじめに 
    2 採血データを確認する:予防のために注意すべきことを伝える
    3 日常生活の手伝い:治療上の運動制限を伝える
    4 体位変換:技術を後輩看護師に伝える
    5 〈伝える〉ことのいくつかのパターン

    第6章 「思い」を大切にする
    病棟看護師の語りから(2) 小林道太郎

    1 はじめに
    2 スタッフを教育する
    3 患者に対する態度
    4 患者の思いを大切にする
    5 患者と家族の間
    6 〈思い〉に関する現象学的検討
    7 まとめ

    第7章 あいまいな専門職の私
    看護の〈専門性〉をめぐる哲学対話 西村高宏

    1 はじめに
    2 貧相で,窮屈な〈支援〉観
    3 〈患者〉さんからではなく,〈専門職〉から逃げた?
    4 看護師のつくるたこ焼きの味:あいまいな専門職の私

    第8章 「ケアの意味を見つめる事例研究」のなかでの現象学との出会い
    看護のマインドと技を記述する試み 山本則子

    1 はじめに
    2 「ケアの意味を見つめる事例研究」の方法を開拓したい
    3 看護の人間観と現象学の類似
    4 看護と間主観性
    5 おわりに

    第3部 対人援助職の視点から

    第9章 ソーシャルワーカーの「忘れられない臨床体験」
    「巻き込まれ続けること」によって生成される専門職者としての基軸 福田俊子

    1 はじめに
    2 「事例」として記述される体験
    3 「語り」によって記述される体験
    4 考  察
    5 おわりに

    第10章 「心配だから会いたい」
    重度の精神障がい者への多職種アウトリーチ支援における現象学的研究 近田真美子

    1 はじめに
    2 看護師Oさんの実践
    3 「この世界」への応答
    4 「普通」の感覚
    5 「孤独」から「一緒」に
    6 おわりに

    第4部 患者や家族の視点から

    第11章 透析療法導入2年以内の患者の妻の経験
    病いは夫婦でどのように分かち持たれるのか 守田美奈子

    1 はじめに
    2 夫に生きてもらうための努力がもたらす自己への気づき:Aさん
    3 夫婦の関係性の変化の予感:Bさん
    4 病いは夫婦でどのように分かち持たれるのか

    第12章 老いることと医療
    現象学的老人存在論の一面 和田 渡

    1 はじめに
    2 老人患者の患者自身に対する意識と態度
    3 患者と医師
    4 おわりに

    第13章 ICUナースによるICUでの患者経験から
    交錯する患者の視点と看護師の視点 村上靖彦

    1 はじめに
    2 苦痛,および快の導入
    3 PICS:身体の衰えと生活への想像力
    4 生活への想像力:患者に聞く
    5 意思決定支援