書誌詳細
紀伊國屋書店
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不安の時代に、ケアを叫ぶ : ポスト・コロナ時代の医療と介護にむけて
- 著者名川口有美子, 新城拓也著
- 出版者青土社
- 出版年2022.3
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号50012620
- 請求記号498-K
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書
- 所蔵館別館(看護棟)
- 配架場所推薦図書
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名不安の時代に、ケアを叫ぶ : ポスト・コロナ時代の医療と介護にむけて
- 書名ヨミフアンノジダイニ、ケアオサケブ
- 著者名川口有美子, 新城拓也著
- 著者ヨミカワグチ,ユミコ
- ISBN9784791774524
- 国名コードja
- 言語コードjpn
- ページ275p
- サイズ19cm
- 価格2200円+税
- 内容それでも、ケアを諦めない
「尊厳死」やトリアージはなぜ追求されるのか。誰のためのQOLとQODか。私たちは今、医療・介護の「常識」が揺さぶられる時代を生きている。命を終える最後の瞬間まで、「生きたい」を支える医療と介護をつくりあげるために、実践の現場から何を考えることができるのか。患者から、家族から、医者から、看護師から、そして介護士から……ケアの現場で放たれる声に耳を傾ける。臨床の前線から紡ぎだされる超一級のノンフィクション。
[目次]
はじめに
第1回 揺れる倫理観の波
コロナ時代の倫理観の変化
「もし〇〇になったら、どうするか?」
内向きの病院とケアの質の低下
安楽死と緩和ケアはどう違うのか
顔の見えない医療従事者たちと「チーム医療」の現在
緩和ケア医になること、ケアラーを育てること
ケアの質を保障する監査のあり方
記録=カルテをどう残すか
日常のなかで死ぬこと、看取ること
痛みをとるとはどういうことか
薬とどうつきあうのか
コロナ時代の「知」
意思決定をめぐる概念とその危うさ
「生き方」を支えるための意思決定
オンライン/遠隔の医療・介護をめぐって
迷いながら、考えながら、支援する
第2回 壊れていくケアの波
コロナ時代の入院と在宅医療をめぐるジレンマ
QOD(死の質)と看取りの現在
看取りのディテールと家族のケア
ルールよりも現場の直感で判断する
入院時のケアの質を考える
引導の渡し方/渡され方
終末期医療と死のリアル
ワクチン接種以前に考えたこと
諦めないこと、努力し続けていること
コロナ時代の医療とその後への期待
第3回 現実のパンデミックの大波
変異株とクラスター発生時代に突入して
コロナ臨床の実態と孤立無援の救援部隊
非常時の医療とQOL(生の質)という考え方の変化
どう頼るのか、誰に頼るのか
現場から制度を変えるとき
隔離されるひとびとへのケア
病気の経験を積み重ねること
第4回 恐怖と混乱の波
コロナ臨床の前線からみえるもの
日常とともにある感染爆発
ワクチンを打つことをめぐる緩和ケア
地域医療を訪問につなげる
できることをする医療
医療の正しさと責任とはなにか
コロナ禍で倫理が反転するとき
運、愛、善とケア
コロナの「出口」とワクチンへの態度
緩和ケアを奪還する
コロナ時代に得たもの/失ったもの
患者・家族同士の出会いと交流
ケアのつながりをつくる
第5回 冷静な反逆の波。そして、ケアを叫ぶ
感染の収束による変化
継続する「最低限のケア」
ポスト・コロナの社会復帰を考える
病院と診療所の関係づくりのために
介護・介助から学ぶ医療
誰のためのQOL(生の質)とQOD(死の質)か
「いい死に方」は教えられない
倫理よりも患者の哲学を
なぜ安楽死が望まれてしまうのか
関係性をつくる緩和ケア
ポスト・コロナの社会と医療・介護にむけて
あとがき