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文学は何の役に立つのか? = What is the use of literature?

  • 著者名平野啓一郎 [著者]
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2025.7

貸出・返却・予約状況

  • 貸出状況 貸出可能

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号50012619
  • 請求記号914.6-H
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書
  • 所蔵館別館(看護棟)
  • 配架場所推薦図書
  • 所蔵状態所蔵

書誌事項

  • 書名文学は何の役に立つのか? = What is the use of literature?
  • 書名ヨミブンガクワナンノヤクニタツノカ
  • 著者名平野啓一郎 [著者]
  • 著者ヨミヒラノ,ケイイチロウ
  • ISBN9784000617079
  • 国名コードja
  • 言語コードjpn
  • 出版地東京
  • 出版者岩波書店
  • 出版年2025.7
  • ページviii, 334p
  • サイズ20cm
  • 価格2500円+税
  • 注記表現種別: テキスト (ncrcontent), 機器種別: 機器不用 (ncrmedia), キャリア種別: 冊子 (ncrcarrier)
  • 内容人間の生を真摯に見つめ、現代の問題群に挑み続ける小説家が思考の軌跡をたどるエッセイ・批評集成。文学の力を根源から問う。

    文学は、私たちの人生や社会に対して、どんな意味があるのだろうか。人間の生を真摯に見つめ、現代の問題群に挑み続ける小説家が、文学の力を根源から問う。大江健三郎、瀬戸内寂聴ら、先人たちの文業にも触れながら、芸術や社会へと多岐にわたる自らの思考の軌跡をたどる。読者を新たな視座へと誘うエッセイ・批評集成。

    Ⅰ 文学の現代性

     文学は何の役に立つのか?
     死までの遠近──ジョブズ、私の友人、ハイデッガー
     初めてゲラを手にした時
     予測不能な世界を生きるために──『本心』連載を終えて
     AIで亡き母を蘇らせたら
     また新たな基礎的教養書の登場
      ──キャスリン・ペイジ・ハーデン『遺伝と平等──人生の成り行きは変えられる』
     予期せぬことがなくなって──アンケート「予期せぬ笑い」
     初めて真剣にワインを飲んだ日
     傷ついた人間の痛みを語り抜く意志──ハン・ガン氏のノーベル賞受賞に寄せて
     崩れ落ちてゆくような成熟──金原ひとみ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』
     “納得”することの他者性──遠野遥『改良』
     奇妙な一年
     作家と百年──『文藝春秋』創刊百周年に寄せて
     ゼロ年代のドストエフスキー
     〈影響〉の構造化と愛──『白痴』(ドストエフスキー)を中心に
     三島戯曲の世界──フランス語版三島由紀夫戯曲集Le Théâtre selon Mishimaに寄せて

    Ⅱ 過去との対話

     個人と国家、そして諦念
     鷗外の政治思想──『阿部一族』論
     父子──古今名作散歩
     体験、証言、記憶──成田龍一『「戦争経験」の戦後史』
     恢復と自己貸与──ハン・ガン『すべての、白いものたちの』
     事後的に発見され、新たな起点となる──私と安部公房
     「日本」について質問された人──追悼 ドナルド・キーン
     天性の人の語り手──瀬戸内寂聴さんのこと
     瀬戸内文学の再評価に向けて──追悼 瀬戸内寂聴
     「踏まえるべきもの」の絶えた時代に──追悼 古井由吉
     大江以後も書き続けるということ──追悼 大江健三郎
     戦後民主主義と文学
     『オッペンハイマー』論──オッペンハイマーとクリストファー・ノーランの倫理

    Ⅲ 文学と美

     「国家」と「自然」
     新しい辞書のための四つの言葉の定義──ことば、ぶんじん、カッコいい、あい
     メビウスの輪を歩く人間──写真と安部公房
     二度目の「さようなら」はなかった
     実在を追究しないことの自由
     領域としての黒──ヴァロットンの木版画
     ボードレールの女性観──その一元性と多元性
     豊饒なるゲルハルト・リヒター展
     愉しいル・コルビュジエ
     音楽も環境次第
     「手書き」の文字と毛筆
     「報酬性」と「懲罰性」

    特別付録──弔 辞
     ドナルド・キーンさんへの弔辞
     瀬戸内寂聴さんへの弔辞
     大江健三郎さんへの弔辞

      あとがき