書誌詳細
ナイチンゲール『看護覚え書き』入門
- 著者名平尾真智子
- 出版者医学書院
- 出版年2024.8
貸出・返却・予約状況
- 貸出状況
貸出可能
- 所蔵数1
- 貸出可能数1
- 予約数0
- 貸出累計0
所蔵事項
- 登録番号50012228
- 請求記号492.9-H
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書
- 所蔵館別館(看護棟)
- 配架場所推薦図書
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名ナイチンゲール『看護覚え書き』入門
- 書名ヨミナイチンゲールカンゴオボエガキニュウモン
- ISBN9784260049702
- 国名コードja
- 言語コードjpn
- ページviii, 128p
- サイズ21cm
- 価格1600
- 件名看護学
Nursing
Nightingale,Florence
看護覚え書
Nightingale, Florence(1820-1910)
看護覚え書
- 内容「看護とは何か」──ナイチンゲールの言葉はいつの時代も色褪せない
ナイチンゲールの『看護覚え書き』は、看護を学ぶにあたり、1度は読んでほしい書籍です。しかし、いきなりその翻訳のすべてを読み通すのは、簡単なことではないかもしれません。本書は、特に重要なナイチンゲールの言葉を引用し、ナイチンゲール研究者の著者による解説により、『看護覚え書き』のエッセンスを理解することができます。ナイチンゲールの言葉から、現代にも通じる看護の基盤を学ぶことができます。
目次
はじめに
第1部 ナイチンゲールと『看護覚え書き』──『看護覚え書き』を読み始める前に
第1章 ナイチンゲールはこんな人
1 ナイチンゲールの生きた時代と人物像
2 ナイチンゲールの功績
3 ナイチンゲールの看護理論──看護学を学ぶ学生のために
4 ナイチンゲールと看護の訓練──臨床実習で学ぶ学生のために
5 ナイチンゲールと看護研究──卒業研究を始める学生のために
第2章 ナイチンゲール『看護覚え書き』のひみつ
1 ナイチンゲールの『看護覚え書き』の執筆と出版
2 『看護覚え書き』の種類について
3 『看護覚え書き』の各版の特徴と内容
4 『看護覚え書き』の日本への紹介
第2部 読んでみよう! 『看護覚え書き』(1859)のエッセンス
まえがき
1 看護を考えるためのヒントを書いた
2 みずから学んでほしい
序章 看護覚え書き 本当の看護とそうでない看護
1 病気を回復させる自然治癒力がある
2 自然治癒力を高める外的条件を整える
3 健康の法則と看護の法則は同じである
4 看護はアートである
第1章 換気と加温
1 「看護の第一の原則は,屋内の空気を屋外の空気と同じように清浄に保つこと」
2 ナイチンゲールが第1章で「換気」について記述したことの意味
3 「保温に細心の注意をはらわなければならない」
4 患者のためを第一に考えている人たち
第2章 家屋の健康
1 家屋の健康について
2 病気と家屋について
3 『看護覚え書き』と「神の法則」について
第3章 ちょっとした管理
1 看護における「管理」の重要性
2 責任をもつこと
3 ナイチンゲールの他の著作と管理
4 「管理」の概念の発展と近代看護としての特徴
第4章 物音
1 患者にとって害になる音と有益な音
2 看護師や見舞客の不適切な言動の患者への影響
3 ナイチンゲールが主張していることの意味
4 コミュニケーションのとり方について
第5章 変化のあること
1 単調な生活に意識的に「変化」をあたえることで回復を促す看護
2 身体が精神に及ぼす影響は知られていない
第6章 食事
1 ナイチンゲールの食事に関する援助の前提
2 ナイチンゲールの食事援助に関する方針
3 食事の現代的意義
4 ヒポクラテスの養生法と食事療法の系譜
第7章 どんな食べ物を?
1 ナイチンゲールと食品管理
2 「病人食は化学ではなく観察が決めなければならない」
3 食事の援助には細やかな観察と注意が必要
第8章 ベッドと寝具
1 ナイチンゲールのベッドと寝具に関する考え
2 ナイチンゲールの「ベッドと寝具」に関する考えの意味するところ
3 排泄物の取り扱いについて
4 病室を快適に整えることは看護師の責務である
第9章 光
1 ナイチンゲールの日光の捉え方
2 日光とミアズマ
3 適度な日光の効果
第10章 部屋と壁の清潔
1 看護という仕事の大部分は,清潔に保つことから成り立っている
2 部屋のほこりと壁の清潔の意義
3 病人にとっての苦痛と体位・姿勢・移動への援助
第11章 身体の清潔
1 身体の清潔は換気と同じくらい必要である
2 看護師と手の清潔
3 皮膚の清潔の意義
第12章 希望や助言を気楽に言う
1 ナイチンゲールの病人の見舞客の言動に関する考え
2 医療史における病人のこころへの援助
3 病人のこころへの援助の現代的意義
第13章 病人の観察
1 ナイチンゲールの「病人の観察」に関する主張
2 「病人の観察」の現代的意義──観察と看護過程
3 科学的知識と看護
4 信頼と守秘義務──看護倫理
結論
1 ナイチンゲールが「結論」で述べていること
2 ナイチンゲールが「結論」で述べていることの意味
3 19世紀と看護学の専門分化
あとがき
索引
Column
1 ナイチンゲールと統計学
2 アンガス・スミス博士の空気検査計
3 ダーウィンの時代の科学と宗教
4 ナイチンゲールの時代の家政書
5 音楽とリラクゼーション
6 単調な生活を変える笑いの効能
7 光の不足
8 感染予防と環境整備
9 ナイチンゲールとアニマルセラピー(動物療法)
10 ナイチンゲールによるバイタルサインの観察──脈拍の測定