書誌詳細
生のものと火を通したもの 神話論理1
- 著者名クロード・レヴィ=ストロース [著] 早水洋太郎 訳
- 出版者みすず書房
- 出版年2006.4
所蔵事項
- 登録番号10080385
- 請求記号164.5-H
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書
- 所蔵館本館(短大C館)
- 配架場所一般
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名生のものと火を通したもの 神話論理1
- 書名ヨミナマノモノトヒオトオシタモノ
- 著者名クロード・レヴィ=ストロース [著] 早水洋太郎 訳
- 著者ヨミLevi-Strauss,Claude
- 原書名原タイトル: Le cru et le cuit
- ISBN4622081512
- 国名コードJP
- 言語コードjpn
- ページ504, 34p
- サイズ22cm
- 価格8000円
- 内容〈わたしは、先住民の哲学において料理が占める真に本質的な場を理解しはじめた。料理は自然から文化への移行を示すのみならず、料理により、料理を通して、人間の条件がそのすべての属性を含めて定義されており、議論の余地なくもっとも自然であると思われる――死ぬことのような――属性ですらそこに含められているのである〉(本書239ページ)
構造人類学の探究の頂点に位置し、20世紀思想の金字塔と讃えられるレヴィ=ストロースの主著『神話論理』(全5巻・原著は全4巻)を、ここに刊行する。10年以上の年月をかけ、ほぼ2000ページを費やして成ったこの大著は、南北アメリカ大陸先住民の813の神話を扱いながら、自然から文化への移行を読む驚くべき想像力、南アメリカのボロロの神話から北アメリカまで範囲を広げた地理的運動のダイナミズム、神話の論理にみられる二項対立の思考への構造分析の緻密さによって、まさに比類がない。神話的思考の普遍性をしめした、圧巻の文明批判の書でもある。
『生のものと火を通したもの』『蜜から灰へ』『食卓作法の起源』『裸の人1・2』の5巻は、それぞれが独立しながら相互に関係し、さらに『神話論理』全体が『今日のトーテミスム』『野生の思考』から『やきもち焼きの土器つくり』まで、著者のほぼ全著作と照応している。他巻同様、音楽的構成のきわだつ神話論理Ⅰ『生のものと火を通したもの』は、「序曲」に続いて、全体の基準神話となるボロロの「鳥の巣あさりの神話」が論じられる。
ここからすべては始まるのだ。