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老年について 友情について

  • 著者名キケロー著
  • 出版者講談社
  • 出版年2019.2

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計0

所蔵事項

  • 登録番号00201207
  • 請求記号131.8-C
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書 - 【10】
  • 所蔵館本館(短大C館)
  • 配架場所講談社学術文庫
  • 所蔵状態所蔵

書誌事項

  • 書名老年について 友情について
  • 書名ヨミロウネンニツイテユウジョウニツイテ
  • 著者名キケロー著
  • 著者ヨミキケローチョ
  • 叢書名講談社学術文庫
  • 叢書番号[2506]
  • ISBN9784065145074
  • 国名コードja
  • 言語コードjpn
  • 出版地東京
  • 出版者講談社
  • 出版年2019.2
  • ページ317p
  • サイズ15cm
  • 価格1280円(税別)
  • 内容マルクス・トゥッリウス・キケロー(前106-43年)は、共和政末期のローマに生きた哲学者にして弁論家、そして政治家として知られる。本書は、その最も人気のある二つの対話篇を定評ある訳者による新訳で一冊にまとめた待望の文庫版である。
    『老年について』は、84歳まで生きてローマ政界で重鎮の役割を果たしたマルクス・ポルキウス・カトー・ケンソリウス、通称「大カトー」に二人の若者が話を聞く、という構成をとる。その二人とは、のちにカルタゴを殲滅する武人にして知識人である小スキピオ(小アフリカヌス)と、その親友で、のちに「賢者」の異名をとるガイウス・ラエリウスである。スキピオは冒頭、カトーに向かって言う。「老年があなたにとって厄介なものだという印象を一度も抱いたことがないことに、最大の、と言ってもよい驚きを覚えているのです」。ここから対話が始まり、「無謀は華やぐ青年の、智慮は春秋を重ねる老年の特性」、「青年は長生きしたいと願うが、老人はすでに長生きしている」といった名言とともに、老年をどう捉えればよいか、老いに対してどのように対処すべきか、といった実践的な知恵の数々が披露される。
    『友情について』は、『老年について』に登場したラエリウスを主要な登場人物としている。そのラエリウスが、みずからの女婿にあたるスカエウォラとファンニウスの二人を相手に、社会の中で生きる人間にとっての普遍的なテーマである「友情」について語る。その中には、やはり「注意深く友人を選ばなければならない」、「友情においては地位や身分での分け隔てがあってはならない」といった役に立つ言葉の数々がちりばめられている。
    これらの対話篇は、いずれも共和政を護持するための格闘に敗れ、カエサルの独裁が実現されたあとに書かれた。キケローの苦難多き人生の経験と、該博な知識に裏打ちされた珠玉の二篇を一冊で読める待望の新訳。