内容地域には老年症候群と称されるフレイル,サルコペニアなどの機能低下をベースに,各種疾病に罹患している対象者も多く含まれる.さらに,これに加えて居住環境などが生活機能に影響するなど,その臨床像は複雑となる.しかし,“地域”の現場には,医療施設のような設備環境・対象者情報が不十分であり,その中でセラピストが最大限の専門性を発揮するためには,幅広い領域の質の高いエビデンスを身につけ,それらを活用する手法の応用力が必要となる.本書は地域リハ・ケアで必要とされる最新かつ有用な知識と技術のエッセンスを豊富な図表を用いて見開きページで解説されている.初学者向けの用語解説や実践に役立つコラムなども多数掲載され印象に残りやすい内容となっている.実習に参加する学生から地域ケアに従事する医療者必携の一冊. ―目次― 1部 老年症候群の要点と評価・介入手法 I フレイル II サルコペニア III ロコモティブシンドローム IV 認知症 V 疲労感・うつ・自己効力感 VI 転 倒 2部 実践に必要な手法とその活用 VII 機能評価 VIII 機能トレーニング IX 介護予防領域における各種疾患への対応 X 現場の対応