内容好評既刊を大幅に改訂。豊富な事例を通して,看護実践に直結した看護過程展開のありかたを解説。 看護の専門性の視点に立ち,臨床のさまざまな要素を整理・展開する方策を具体的に示す。 看護過程の真価が問われる今,待望の書刊行! 看護実践は看護の場における社会的行為ですから外部的に見える行動だけでなく,その行為を導いたり方向づけたりする内的な領域を含んでいます。つまり,私たちは内面の価値指向によって看護行為を選択し行動しているのだといえます。それゆえ看護過程においても,それを展開する看護婦が,その過程をどう意味づけ,価値づけているか,が重要な鍵になると考えます。改訂版では,この看護の専門性,主体性ということを強調しました。(改訂版のあとがきより) 《目次》 第1章 アセスメント能力を高めるために I 看護過程の展開がなぜ難しいのだろうか II 看護過程は何のために展開しているのだろうか III アセスメントは推理小説の手法で 第2章 的確さと優しさの看護実践のために I 看護実践のデサインを描く II 効果的な実施 III 評価機能を効果的に使う IV 看護実践の場は日々ドラマ V 診断過程と評価過程を鍛えた確かなる実践のために 第3章 看護過程と看護診断の関係 I 看護過程と看護診断 II ベッドサイドに生かす看護診断のすすめ方の基本(看護過程との違いをふまえて) III 看護診断を実践に生かすための課題 IV 看護過程とフォーカス・チャ―ティング 第4章 看護過程の効果的な指導のために I 教育評価の視点から指導する看護過程 II 看護過程の教材化のポイント III 看護過程の評価(評価目標の設定) IV 看護過程の指導と評価方法