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書誌詳細
天皇陵 : 「聖域」の歴史学
- 著者名外池昇 [著]
- 出版者講談社
- 出版年2019.10
所蔵事項
- 登録番号00201558
- 請求記号288.46-T
- 貸出区分通常
- 蔵書区分図書
- 所蔵館本館(短大C館)
- 配架場所講談社学術文庫
- 所蔵状態所蔵
書誌事項
- 書名天皇陵 : 「聖域」の歴史学
- 書名ヨミテンノウリョウ
- ISBN9784065173930
- 国名コードja
- 言語コードjpn
- ページ327p
- サイズ15cm
- 価格1230円+税
- 注記『天皇陵論 : 聖域か文化財か』(新人物往来社, 2007年刊)の改題, 加筆し文庫化
参考文献: p303-307
歴代天皇陵一覧: 巻末
シリーズ番号はジャケットによる
- 内容今年7月、大阪府の「百舌鳥・古市古墳群」が日本で23件目のユネスコ世界遺産に指定された。しかし、この世界遺産を構成する古墳の多くは、その被葬者さえ特定されていない。最大規模を誇る仁徳天皇陵や、履中天皇陵、允恭天皇陵などには、本当にその天皇が眠っているのだろうか。天皇陵は、いつ、どのように定められ、管理されているのか、近世・近代史を専門とする著者が、「天皇陵の歴史」と問題点を解き明かす。
江戸時代後期、各地の古墳を独自に探査した蒲生君平。幕末期、尊王思想の高まりの中で、陵墓の比定と修補を願い出た宇都宮の藩主・戸田忠至。こうした近世の研究成果の上で、明治政府は、全天皇と皇族の陵墓を決定していった。神話に語られる天皇の実在を「証明」するためにも、墓の確定は欠かせなかったからである。神武天皇陵や仁徳天皇陵はどのように決められたのか、明治天皇陵はなぜ京都にあるのか、大正天皇陵の参拝に大混雑した鉄道と町、昭和初年に新たに皇統に列せられた南朝第3代の長慶天皇の陵はどう探したのか、さらに天皇陵の祭祀の場としての意味、著者が発見した資料「陵墓参考地一覧」からわかること――など、あらゆる論点から天皇陵を検証し、今後の科学的・考古学的調査の必要性を訴える。
〔原本:『天皇陵論―聖域か文化財か―』 新人物往来社、2007年刊〕