設定

文字サイズ
標準
特大
背景色
標準

書誌詳細

紀伊國屋書店 のサイトで見る

世にも奇妙な人体実験の歴史

  • 著者名トレヴァー・ノートン著 ; 赤根洋子訳
  • 出版者文藝春秋
  • 出版年2012.7

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計6

所蔵事項

  • 登録番号50005878
  • 請求記号490.2-N
  • 貸出区分通常
  • 蔵書区分図書
  • 所蔵館別館(看護棟)
  • 配架場所一般
  • 所蔵状態所蔵

書誌事項

  • 書名世にも奇妙な人体実験の歴史
  • 書名ヨミヨニモキミョウナジンタイジッケンノレキシ
  • 著者名トレヴァー・ノートン著 ; 赤根洋子訳
  • 著者ヨミアカネ,ヨウコ
  • ISBN9784163754406
  • 国名コードja
  • 言語コードjpn
  • 出版地東京
  • 出版者文藝春秋
  • 出版年2012.7
  • ページ360, 19p
  • サイズ20cm
  • 価格1800円+税
  • 注記参考文献: 巻末p1-19
    解説: 特別集中講義『人体実験学特論』へようこそ / 仲野徹
  • 件名人体実験
    医学 -- 歴史
    人体実験 -- 歴史
  • 内容性病、寄生虫、コレラ、ペスト……人類を絶滅の危機から救った医学の発展の裏には、科学者たちの果敢な人体実験があった
    性病、コレラ、寄生虫……人類の危機を救った偉大な科学者たちは、己の身を犠牲にして、果敢すぎる人体実験に挑んでいた!
    自身も科学者である著者は、自らの理論を信じて自分の肉体で危険な実験を行い、今日の安全な医療や便利な乗り物の礎を築いた科学者たちのエピソードを、ユーモアたっぷりに紹介します。
    解剖学の祖である十八世紀の医師ジョン・ハンターは、淋病患者の膿を自分の性器に塗りつけて淋病と梅毒の感染経路を検証しました。十九世紀の医師ウィリアム・マレルは、ニトログリセリンを舐めて昏倒しそうになりますが、血管拡張剤に似た効果があると直感。自己投与を続けて、狭心症の治療薬として確立するもとになりました。二十世紀、ジャック・ホールデンは潜水方法を確立するために自ら加圧室で急激な加圧・減圧の実験を繰り返し、鼓膜は破れ、歯の詰め物が爆発したといいます。
    その他にも放射能、麻酔薬、コレラ、ペストなどの危険性の解明に、自らの肉体で挑んだマッド・サイエンティストたちの奇想天外な物語が満載。その勇気と無茶さに抱腹絶倒するうち、彼らの真の科学精神に目を開かされる好著です。
    本書に登場する「勇敢」すぎる実験の数々
    ●淋病と梅毒の正体を知るため、患者の膿を「自分」に塗布
    ●急激な加圧・減圧実験で鼓膜は破れ、歯の詰め物が爆発
    ●「コレラ菌などない!」と断言(注:大間違い)、コレラ菌入りの水を飲み干す
    ●黄熱病患者の「黒いゲロ」を自分の血管に注射
    ●(のちに狭心症治療薬となった)ニトログリセリンを舐めて昏倒
    ●カテーテルを自分で自分の心臓に通す
    ●自分の呼吸を麻酔で停止させて人工呼吸法を開発

    目次
    第1章 淋病と梅毒の両方にかかってしまった医師――性病
    第2章 実験だけのつもりが中毒者に――麻酔
    第3章 インチキ薬から夢の新薬まで――薬
    第4章 メインディッシュは野獣の死骸――食物
    第5章 サナダムシを飲まされた死刑囚――寄生虫
    第6章 伝染病患者の黒ゲロを飲んでみたら――病原菌
    第7章 炭疽菌をばら撒いた研究者――未知の病気
    第8章 人生は短く、放射能は長い――電磁波とX線
    第9章 偏食は命取り――ビタミン
    第10章 ヒルの吸血量は戦争で流れた血よりも多い――血液
    第11章 自分の心臓にカテーテルを通した医師――心臓
    第12章 爆発に身をさらし続けた博士――爆弾と疥癬
    第13章 ナチスドイツと闘った科学者たち――毒ガスと潜水艦
    第14章 プランクトンで命をつないだ漂流者――漂流
    第15章 ジョーズに魅せられた男たち――サメ
    第16章 超高圧へ挑戦し続けた潜水夫――深海
    第17章 鳥よりも高く、速く飛べ――成層圏と超音速